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GBase 操作マニュアル

目次

  1. 全体概要
  2. 主な機能
  3. クイックスタート
  4. 利用シーンの紹介
  5. 機能詳細

全体概要

GBase Knowledgeのビジョン:企業の知識基盤として、生成AIを活用し、蓄積されたファイルやリアルタイムデータを柔軟かつ知的に処理・活用することで、新たな知識を創出します。ビジネスを加速し、顧客サービスを向上させることを目指します。

GBase Knowledgeの製品ポジショニング:エンタープライズ AI・ワークスペース

主な機能

  • ウェブ検索:AI検索機能です。「ウェブ検索」は、インターネット上のコンテンツを文脈に応じて検索し、整理された回答を返すことで、Felo Searchに類似した検索体験を提供します。
  • ディープリサーチ:エンタープライズレベルの「ディープリサーチ」機能で、「ウェブ検索」の上位バージョンです。企業内部の知識やデータを理解した上で、複雑な研究テーマを詳細な研究タスクに分解し、インターネット上の情報を深く掘り下げ、研究目標の達成を支援します。
  • プロジェクト: 「プロジェクト」は、シンプルで使いやすい知識コラボレーションスペースです。「プロジェクト」内で様々な形式のファイルをアップロードし、これらのファイルに基づいて質問応答や生成を行うことができます。
  • エージェント:GBase Knowledgeは、すぐに使える「エージェント」を多数提供しています。例えば、顧客メールの処理を支援するEmailアシスタントや、スケジュール管理を支援する日程アシスタントなどがあります。さらに、Agent Builderも提供しています(※本機能は現在開発中です)。

クイックスタート

  1. 管理者登録とログイン
    1. 企業のIT管理者は、会社のメールアカウントを使用して登録します。
    2. GBase Knowledgeの登録ページにアクセスします。
    3. 会社名、氏名、仕事用メールアドレス、役割を入力し、登録を完了します。
    4. 登録完了後、登録したメールアカウントを使用して GBase Knowledgeにログインします。
  1. 組織構造の作成
    1. 管理者としてログイン後、管理コンソール -> 組織 に移動します。
    2. 「+ 部門を追加」をクリックし、新しい部門を作成します。
    3. 「新規部門」ウィンドウに、部門名、部門コード、説明を入力し、「部門を作成」をクリックします。
    4. この手順を繰り返すことで、会社に必要な組織構造をすべて作成できます。
  1. メンバーの招待
    1. 管理コンソール -> 従業員 に移動します。
    2. 「+ 新規メンバーを招待」をクリックします。
    3. 「新規メンバーを招待」ウィンドウに、氏名と仕事用メールアドレスを入力し、「招待を送信」をクリックします。
  1. ホーム画面の概要
    1. ログイン後、デフォルトでホーム画面が表示されます。
    2. 上部検索ボックス:質問を入力して、ウェブ検索またはディープリサーチを実行できます。
    3. ウェブ検索 / ディープリサーチ:検索モードを素早く切り替えます。
    4. 最近のチャット:最近のチャット履歴を表示し、素早く振り返ることができます。
  1. プロジェクト機能
    1. 画面左のナビゲーションバーから「プロジェクト」をクリックして、プロジェクトリストページに移動します。
    2. プロジェクトリスト:「全てのプロジェクト」、「所有」、「管理」、「閲覧」などのカテゴリを含む、全てのプロジェクトを表示します。
  1. 新しいプロジェクトの作成
    1. プロジェクト管理ページで、「+ 新しいプロジェクト」をクリックします。
    2. 「新しいプロジェクトを作成」ウィンドウが表示されます。
      • プロジェクト名(必須):プロジェクトの名称を入力します。
      • 説明(任意):プロジェクトの目的や内容を簡潔に記述します。
      • 「作成」ボタンをクリックしてプロジェクトを作成します。
  1. プロジェクトの使用
    1. プロジェクトリストからプロジェクト名をクリックし、プロジェクト詳細ページに移動します。
    2. プロジェクト概要:プロジェクト名、作成日、貢献者などの情報を表示します。
    3. チャットウィンドウ:入力ボックスに質問を入力すると、プロジェクトの内容に基づいて質問応答ができます。 @記号を使用してエージェントを指定できます(※本機能は現在開発中です)。
    4. 紹介:プロジェクトの紹介情報を編集できます。
    5. ソース:
      • ファイル:「ファイルを選択するか、ここにドロップしてください」をクリックしてファイルをアップロードできます (PDF、Word、Excel、PowerPointなどの形式をサポート)。
      • リンク:「追加」ボタンをクリックして、プロジェクト資料のソースとしてWebページリンクを追加できます。
      • コネクター:SharePointなどの接続済みデータソースを表示します。「管理」ボタンをクリックして、さらにコネクタを設定できます(コネクタ機能はまだ公開されていません。ご期待ください)。
  1. プロジェクトの内容に基づいた質問応答と生成
    1. プロジェクト詳細ページのチャットウィンドウに、「プロジェクト内のすべてのファイルの内容を要約してください」などの質問を入力します。
    2. GBase Knowledgeは、プロジェクトにアップロードされたファイルとリンクの内容に基づいて、質問にインテリジェントに回答します。
    3. 「プロジェクトの内容に基づいてPowerPointプレゼンテーション資料を生成してください」などの指示を試すこともできます。
  1. ウェブ検索の結果をプロジェクトに追加する
    1. ホーム画面の検索ボックスでウェブ検索機能を使用します。
    2. ウェブ検索結果ページで、「+ プロジェクトに追加」をクリックし、追加先のプロジェクトを選択します。
    3. ウェブ検索の結果は、指定されたプロジェクトに保存され、プロジェクトの知識の一部となります。

利用シーンの紹介

  1. 市場調査と競合情報分析
    1. シーン:マーケティング部門は、最新の市場動向や競合他社の情報を迅速に把握し、マーケティング戦略策定の根拠としたいと考えています。
    2. GBase Knowledgeの応用:
      • ウェブ検索またはディープリサーチ機能を使用して、「XX業界の最新市場レポート」、「競合他社YY社の最新製品発表」などのインターネット情報を迅速に検索します。
      • 検索結果を「市場調査プロジェクト」に保存し、チームメンバーが共有・分析できるようにします。
      • エージェント(※現在開発中です)を利用して、競合他社のウェブサイトやニュースを定期的に監視し、競合情報を自動収集します。
  2. 新規市場参入可能性調査
    1. シーン:会社は新しい海外市場(例えば、日本市場から東南アジア市場への拡大)への参入を計画しており、その市場の可能性、リスク、参入戦略を包括的に評価する必要があります。
    2. 課題:単純なウェブ検索では、市場規模データなどの表面的な情報しか得られない可能性があります。しかし、詳細な市場参入調査には、より詳細な情報を理解する必要があります。例えば:
      • 目標市場の文化、法律、規制、政治経済環境。
      • 地元の主要な競合他社の分析(市場シェア、製品の特徴、マーケティング戦略などを含む)。
      • 目標市場のユーザーの消費習慣、好み、ニーズ。
      • 潜在的なパートナーとチャネルリソース。
      • 市場参入の潜在的なリスクと課題。
      • 会社自身の製品特性と強みを考慮して、最適な市場参入戦略は何か?
    3. ディープリサーチの応用:
      • ディープリサーチは、まず目標市場と自社ビジネスに関する既存の社内知識(例えば、以前の市場調査レポート、製品ドキュメント、販売データなど)を理解します。
      • これらの社内知識に基づいて、ディープリサーチは「東南アジア市場参入可能性調査」という大きなテーマを、一連の詳細な研究タスクに分解できます。例えば:
        • 「過去3年間の東南アジア主要国の経済成長レポートを検索して分析する。」
        • 「東南アジア市場で当社の製品ラインナップに類似したトップ5の競合他社を特定し、それらのSWOT分析を行う。」
        • 「東南アジア市場の消費者の[会社製品タイプ]に対する好みと購入チャネルを調査する。」
        • 「東南アジア各国の[会社製品の業界]に関する法律と規制を調べて整理する。」
      • ディープリサーチは、インターネット上の情報を継続的に掘り下げ、企業内部の知識と組み合わせて分析・統合し、すべての研究タスクを完了するまで続けます。
  3. 新製品開発知識管理
    1. シーン:研究開発チームは、製品開発プロセス中に、大量のドキュメント、設計図、会議議事録などの知識資産を管理し、これらの知識を迅速に検索して活用する必要があります。
    2. GBase Knowledgeの応用:
      • 「XX新製品開発プロジェクト」を作成し、製品ドキュメント、設計図などのファイルをアップロードします。
      • チームメンバーはプロジェクト内で質問応答を行い、「XX製品の機能仕様は何ですか?」、「最新の設計案はどこにありますか?」など、必要な情報を迅速に取得します。
      • プロジェクトのコラボレーション機能を利用して、チームメンバーが共同で製品知識ベースを維持・更新することを容易にします。
  4. 顧客サポート知識ベース
    1. シーン:カスタマーサポートチームは、製品知識、FAQ、事例などの情報を迅速に検索し、顧客の問題を効率的に解決し、顧客満足度を向上させる必要があります。
    2. GBase Knowledgeの応用:
      • 「顧客サポート知識ベースプロジェクト」を作成し、製品FAQ、ユーザーマニュアル、よくある質問とその回答などのドキュメントをアップロードします。
      • カスタマーサポート担当者は、ウェブ検索を使用するか、プロジェクト内で質問することで、「XX製品でXX問題を解決するにはどうすればよいですか?」、「顧客からフィードバックされたXX問題をどのように処理すればよいですか?」など、答えを迅速に見つけることができます。
      • エージェント(※現在開発中です)を利用して、顧客メールを自動分析し、問題を迅速に特定して解決策を提供します。
  5. プロジェクトコラボレーションと知識共有
    1. シーン:部門横断的、チーム横断的なプロジェクトコラボレーションにおいて、統一された知識共有プラットフォームが必要であり、情報の孤立を防ぎ、コラボレーション効率を向上させる必要があります。
    2. GBase Knowledgeの応用:
      • 各プロジェクトに独立したプロジェクトを作成し、プロジェクトメンバーを招待します。
      • プロジェクトメンバーは、プロジェクトにプロジェクトドキュメント、会議議事録、進捗レポートなどをアップロードし、プロジェクト知識ベースを形成します。
      • チームメンバーは、いつでもプロジェクト内で必要な情報を検索し、議論やコラボレーションを行い、プロジェクト情報の透明性と同期を確保できます。

機能詳細

  1. ウェブ検索
    1. ウェブページ検索の自動最適化:AIアルゴリズムを用いて、インターネット上から関連性の高い情報を迅速かつ高精度に検索します。
    2. 構造化された検索結果:ウェブページへのリンクではなく、検索結果に基づいて構成された回答を返すことで、ユーザーによる情報の理解と活用を支援します。
    3. 多言語対応:複数の言語での検索に対応しており、国際的な情報取得が可能です。
    4. 検索履歴の保存:検索履歴を記録し、過去の検索結果へのアクセスや再利用を容易にします。
  2. ディープリサーチ
    1. 企業コンテキストの理解:企業内に蓄積された知識やデータを解析し、より精度の高いリサーチ結果を提供します。
    2. 複雑なテーマの分解:複雑な研究テーマを複数のタスクに分割し、段階的に情報を深掘りします。
    3. 研究レポートの生成:最終的に、意思決定に資する高品質な研究レポートを自動生成します。
    4. 研究タスクのカスタマイズ:研究タスクは用途に応じてカスタマイズ可能で、さまざまなビジネスシーンに対応します。
  3. プロジェクト
    1. ファイル管理:PDF、Word、Excel、PowerPoint など、各種ファイル形式のアップロードと管理に対応しています。
    2. リンク管理:ウェブページのリンクを知識ソースとして登録・管理できます。
    3. 知識ベース型Q&A:プロジェクトに登録された情報をもとに、関連する質問への回答を生成し、情報の検索を効率化します。
    4. ドキュメント出力(現在開発中):生成されたコンテンツをPPTやマインドマップ形式などのドキュメントに変換可能となる予定です。
    5. 権限管理:プロジェクトの共有・共同編集を支援し、メンバーごとに「所有者」「編集者」「閲覧者」などの権限を柔軟に設定できます。
  4. エージェント(※現在開発中の機能)
    1. すぐに使えるエージェント:Email アシスタント、日程アシスタントなど、あらかじめ用意されたエージェントを提供し、作業効率の向上を支援します。
    2. Agent Builder:ノーコードでカスタムエージェントを作成でき、各職種の多様なニーズに対応可能です。
    3. 能動的なタスク実行:エージェントはバックグラウンドで作業を実行できます(例:競合他社の情報収集、市場分析など)。
    4. 外部アプリケーションとの連携:よく使われるSaaSツールと接続し、ワークフローの自動化を実現します。
    5. 自然言語による作成:複雑な設定やツールの習得を必要とせず、自然言語でエージェントの動作を定義できます。